ペルシャ猫は臭い?いいえ正しく育てれば、みんな幸せ

かわいいネコ

ペルシャ猫は「臭い」と思われがちです。

その理由は、被毛の長さや涙やけ、排泄物の付着など見た目の可愛さとは裏腹のケアの難しさにあります。

しかし、それは正しい知識と日々のケアで十分に解決できる問題です。

この記事では、

「なぜペルシャ猫が臭うと思われるのか」

という誤解の原因と、それを解消する具体的な育て方を詳しく紹介します。


さらに、ペルシャ猫が本来どれほどきれい好きで飼いやすい猫種であるかも解説します。

なぜペルシャ猫は臭いと思われているのか?

ペルシャ猫といえば、ふわふわの長毛と気品ある顔立ちが魅力的な猫種です。

しかし、一部の人からは「なんだか臭い」「飼いにくい」といった声があがることもあります。

これはペルシャ猫そのものに問題があるわけではなく、いくつかの特徴や飼育環境が原因となって、誤解されていることが多いのです。

ここでは、なぜペルシャ猫が「臭い」と思われがちなのかを、具体的な理由をもとにやさしく解説していきます。

被毛が長く汚れやすい

ペルシャ猫の最大の特徴といえば、美しい長毛です。

しかし、この被毛が「臭い」の元になりやすいポイントでもあります。

長くて密度のある毛には、食べかすや排泄物、ホコリなどの汚れが付きやすく、それを放置するとにおいの原因となってしまいます。

特にお尻周りの毛には、うんちやおしっこがついてしまうことがよくあります。 短毛の猫なら自然に落ちる汚れも、ペルシャ猫の長毛には絡まりやすく、知らず知らずのうちに臭いが発生してしまうのです。

涙やけが臭いを招く

ペルシャ猫は鼻が短く、顔が平たい「短頭種」と呼ばれる構造をしています。

この構造のために涙が正常に流れにくく、目の下が常に湿って「涙やけ」ができやすいのです。 湿ったままの毛に細菌が繁殖すると、酸っぱいような臭いがしてくることがあります。

また、目のまわりのケアを怠ると、茶色い目やにがこびりつき、見た目にも不衛生な印象を与えてしまいます。 これが「ペルシャ猫=臭い」という誤解につながっている場合もあります。

口腔トラブルもにおいの原因に

ペルシャ猫は、口の中のトラブルを起こしやすい猫種でもあります。

歯垢がたまりやすく、歯周病を発症すると強烈な口臭が発生することがあります。 口臭は、飼い主が最初に気づく「臭い」のひとつです。

しかし、猫は痛みや不快感を隠す習性があるため、気づいたときには症状が進行していることも少なくありません。 日頃から歯みがきや定期的な健康チェックを行うことで、こうした口臭を防ぐことが可能です。

換毛期に体臭がこもりやすい

ペルシャ猫は季節の変わり目に「換毛期」があります。

この時期には大量の毛が抜け、新しい毛に生え変わるのですが、毛が密集しているために通気性が悪く、皮脂や湿気がこもりがちになります。

この状態が続くと、体臭が発生し、それが臭いと感じられてしまいます。 ブラッシング不足や湿度の高い環境が拍車をかけてしまうこともあるため、定期的なケアが欠かせません。

トイレの使い方がうまくないことも

ペルシャ猫の中には、トイレの使い方があまり上手でない子もいます。

長毛のためにお尻の毛に排泄物が絡んでしまったり、砂がついたまま部屋中を歩いてしまったりといったケースも見られます。

また、トイレ自体の清掃が不十分だと、猫がトイレを我慢したり、変な場所でしてしまうこともあります。 結果として「なんだか部屋が臭う」と感じられ、猫自体が臭いように誤解されてしまうのです。

高温多湿の日本の気候も影響

ペルシャ猫はもともと乾燥した気候の地域で誕生した猫種です。

そのため、日本のような蒸し暑い夏は、被毛や皮膚の状態が悪化しやすい環境です。

湿度が高いと、皮脂や汗が被毛にたまりやすく、雑菌が繁殖して独特の体臭を引き起こすこともあります。 エアコンの管理や除湿器の使用など、住環境にも気を配る必要があります。

年齢によるにおいの変化

年齢とともに、猫の代謝や体の機能も変化していきます。

高齢になるとグルーミング(自分で毛づくろいする行動)が減り、体臭が強くなることがあります。 また、内臓の不調や腎臓病、肝臓病などの疾患もにおいに影響を及ぼすことがあります。

病気の兆候をにおいで察知できることもあるため、普段と違うと感じたら、早めに動物病院で相談することが大切です。

人間の感覚による誤解

最後に大切な点として、「ペルシャ猫=臭い」と感じるのは、必ずしも事実に基づいていない場合もあります。

動物に慣れていない人や、香りに敏感な人にとっては、動物特有の匂いが強く感じられてしまうこともあるのです。 つまり、においの感じ方には個人差があり、必ずしもペルシャ猫に特有の問題というわけではないことも多いのです。

このように、「ペルシャ猫は臭い」と言われる背景には、いくつかの具体的な理由がありました。 ですが、それぞれの原因に正しく対応すれば、臭いは防げるどころか、快適な共生生活が可能になります。 次は、そんなペルシャ猫との生活をもっと心地よくするための「正しい育て方」について詳しく解説していきましょう。

これで安心、ペルシャ猫の臭いが解消される正しい育て方

ペルシャ猫はその美しい長毛と優雅な外見で多くの人に愛されている猫種ですが、臭いが気になることもあります。

しかし、適切な育て方を実践すれば、ペルシャ猫の臭いを解消し、清潔で快適な生活を送ることができます。

1. 定期的なブラッシングで毛のトラブルを防ぐ

ペルシャ猫の最大の特徴は長毛です。

この美しい被毛を保つためには、日々のケアが欠かせません。

毛が絡まり、汚れがたまりやすいので、定期的なブラッシングが必須です。これを怠ると、毛が汚れやすく、皮脂が溜まり、臭いが発生してしまいます。 理想的には毎日、少なくとも週に数回のブラッシングを行いましょう。

毛が絡まないように、優しく丁寧にブラシをかけてあげることが大切です。毛の根元に汚れや皮脂がたまることを防ぐためにも、ブラシで毛を優しく整えて、フケやホコリも取り除きます。ブラッシング後は、毛の間にこびりついていた汚れをしっかりと取り除くことができます。

また、ペルシャ猫の耳の周りやお尻の周りにも毛が生えているので、これらの部分を念入りにケアしましょう。特にお尻周りの毛が汚れやすいので、しっかりとチェックして、汚れがあれば取り除いてください。

2. 目やにや涙やけのケアを怠らない

ペルシャ猫は目が大きく、顔が平たいため、涙やけが起こりやすい猫種です。

涙やけは、涙が目の周りに溜まり、毛が濡れて菌が繁殖しやすくなるため、臭いの原因になることがあります。 涙やけを防ぐためには、定期的に目の周りを清潔に保つことが重要です。

やわらかい布や専用のウェットティッシュで、目の周りを優しく拭き取ってあげましょう。毎日のケアを行うことで、涙やけがひどくなるのを防ぎ、臭いも防ぐことができます。 目の周りの毛が湿っていると、雑菌が繁殖して臭いが発生する原因となります。

目やにがひどくなる前に、早めにケアしてあげましょう。ペルシャ猫が目をこすって目やにを取ろうとする前に、飼い主がサポートすることが大切です。

3. 健康管理で内臓のケアを忘れずに

ペルシャ猫が臭いを発する原因として、内臓の不調も関係しています。特に口臭や体臭に関しては、腎臓や肝臓の問題、または歯周病などが関係している場合もあります。

ペルシャ猫が臭いを発する前に、定期的な健康チェックを行うことが重要です。 歯周病は、ペルシャ猫に限らず、すべての猫で発生する可能性があります。歯垢や歯石がたまることで口臭が強くなるため、歯みがきが必要です。

猫専用の歯ブラシや歯磨きペーストを使い、日々のケアを行うようにしましょう。もし歯周病が進行している場合は、動物病院で診てもらい、適切な治療を受けることが大切です。

また、ペルシャ猫の年齢が上がるにつれて、内臓のケアも重要になります。腎臓や肝臓に負担がかかると、体臭が強くなることがあります。猫の健康状態に気を配り、異常を感じた場合は早めに病院を受診しましょう。

4. トイレの清潔を保つ

猫が臭いを発する原因のひとつに、トイレの清潔さが関係しています。

ペルシャ猫をはじめとするすべての猫は、清潔なトイレでないと嫌がり、トイレの使い方に問題が生じることがあります。

トイレは常に清潔に保ち、猫が快適に使えるようにしましょう。砂を頻繁に交換し、汚れた部分はこまめに掃除します。

猫のトイレの場所も、静かで落ち着ける場所に設置することが大切です。トイレを清潔に保つことで、猫が不快に感じず、部屋の中の臭いも軽減できます。

また、トイレの砂は猫の好みに合ったものを選んであげると、使いやすくなります。ペルシャ猫に限らず、トイレに関する不満が臭いの原因となるため、こまめにチェックしてケアを行いましょう。

5. 定期的なシャンプーで清潔を保つ

ペルシャ猫は長毛であり、毛の手入れが特に重要ですが、シャンプーも時々行うことで臭いを防ぐことができます。

シャンプーは月に1回程度、猫専用のシャンプーを使って行いましょう。

シャンプーをすることで、皮脂や汚れ、細菌などが洗い流され、毛の質が整います。また、シャンプー後にしっかり乾かすことも大切です。

湿った毛は雑菌が繁殖しやすく、臭いの原因になることがありますので、毛が完全に乾くまでドライヤーで乾かすことをおすすめします。

シャンプーは猫にとってストレスがかかる場合もあるため、少しずつ慣れさせるようにしましょう。

無理にやると猫が怖がる原因にもなりますので、慣れたら段階的にシャンプーを行い、快適に過ごせるようにします。

これらの方法を実践することで、ペルシャ猫の臭いを防ぎ、より清潔で快適な生活が送れるようになります。

適切なケアを行い、健康な体を保つことで、ペルシャ猫との暮らしがもっと素敵なものになります。

ペルシャ猫はきれい好き!臭いが解消されれば、みんな幸せ

ペルシャ猫は見た目が美しく、そのふわふわの毛と優雅な姿勢で多くの人々に愛されています。

しかし、その外見に反して、「臭いが気になる」というイメージを持つ人もいます。

実際、ペルシャ猫はとてもきれい好きな猫種であり、適切なケアを施せば、臭いの問題は簡単に解消されます。

ペルシャ猫の性格ときれい好きな本質

まず、ペルシャ猫がどれほどきれい好きな猫であるかを理解することが大切です。

ペルシャ猫は、もともと高地や乾燥した地域を原産地としていますが、そんな過酷な環境においても、毛の手入れや体の清潔を保つことが彼らの本能にあります。

猫は一般的に自分の毛を舐めて清潔に保つ習性がありますが、ペルシャ猫はその美しい長毛を維持するために、通常の猫よりも頻繁に毛づくろいをする必要があります。

このため、ペルシャ猫は「自分がきれいであること」を非常に重要視しているのです。

とはいえ、長毛のペルシャ猫にとっては毛づくろいだけでは不十分であることもあります。

長毛に絡みやすい汚れや、毛の根元にたまりやすい皮脂など、見えない部分でのケアも求められるため、飼い主のサポートが必要になります。

ペルシャ猫が臭う理由とは?きれい好きでもケアが足りなければ臭いが発生する

ペルシャ猫が「臭い」と感じられる理由にはいくつかの要因があります。

最も一般的なものは、毛の手入れが不十分であったり、目やにや涙やけなどが原因となっている場合です。

ペルシャ猫はその長毛のおかげで汚れが毛に絡みやすく、これが放置されると皮脂や汚れが毛に付着してしまいます。

特にお尻周りや足の裏、耳の周りなどは毛が長く、汚れがたまりやすい部分です。

また、涙やけも大きな要因の一つです。ペルシャ猫は顔が平たく、涙が目の周りに溜まりやすく、これが乾くと目の下に茶色いシミができます。

涙やけが進行すると、それに伴って嫌な臭いが発生することがあります。

そのため、ペルシャ猫の臭いを解消するためには、日々のケアを欠かさず行うことが非常に重要です。

ペルシャ猫が清潔でいることをサポートしてあげれば、臭いは自然と解消され、猫自身も快適に過ごせるようになります。

ペルシャ猫の臭いを防ぐための正しいケア方法

ペルシャ猫の臭いを解消するためには、以下のケア方法を実践することが効果的です。

1. 毎日のブラッシングで毛を清潔に保つ

ペルシャ猫の毛は非常に長く、絡まりやすいため、毎日のブラッシングが欠かせません。

毛の絡まりを防ぐためには、専用のコームやブラシを使い、毛をやさしくとかしてあげましょう。

毛の根元にたまった汚れや皮脂を取り除くためにも、丁寧にブラシを使うことが大切です。

長毛種の猫は、毛を舐めるだけでは毛がきれいになりにくいため、ブラッシングをしっかり行うことで毛のトラブルを防ぐことができます。

特にお尻周りや足の裏、耳の中などは汚れがたまりやすいため、これらの部分を丁寧にチェックし、汚れがあればすぐに取り除いてあげましょう。

2. 目やにや涙やけのケア

ペルシャ猫の目やにや涙やけは、臭いの原因になりやすいので、毎日のケアが必要です。

目の周りをやわらかい布やウェットティッシュで拭いてあげると、目やにや涙を清潔に保つことができます。

涙やけがひどくなる前に早めに拭いてあげることで、目の周りの毛が汚れることを防げます。 涙やけの原因として、目の周りの毛が長くて湿気がこもることが挙げられます。

そのため、目やにがついていなくても、定期的に拭いてあげることで、涙やけを予防することができます。

3. トイレを清潔に保つ

猫が使うトイレの清潔さも、臭いを防ぐために重要です。

ペルシャ猫は、砂の中に埋めることを好むので、トイレの砂は常に清潔に保ち、頻繁に交換してあげることが大切です。

また、トイレ自体も定期的に掃除し、猫が気持ちよく使える環境を作ることが、臭いを防ぐための第一歩です。

猫はきれい好きな動物ですから、トイレが汚れていると嫌がって使わなくなることもあります。清潔なトイレであれば、臭いも最小限に抑えることができます。

4. シャンプーで体を清潔に保つ

ペルシャ猫は長毛のため、定期的にシャンプーをして毛の汚れを落とすことが効果的です。

シャンプーは月に1回程度、猫専用のシャンプーを使用し、優しく洗ってあげましょう。

シャンプー後はしっかりと乾かすことが大切です。湿った毛は雑菌が繁殖しやすく、臭いの原因となりますので、完全に乾かすまで注意深くケアしましょう。

シャンプーに慣れさせるためには、少しずつシャンプーの時間を短くしていくと良いでしょう。猫にストレスをかけないように、リラックスできる環境で行うことが大切です。

きれい好きなペルシャ猫との生活は、もっと楽しく快適に

ペルシャ猫はその美しい毛並みだけでなく、きれい好きな性格も魅力の一つです。

正しいケアを行うことで、ペルシャ猫の臭いを解消することができ、猫自身も快適に過ごせるようになります。

清潔な環境を提供することが、ペルシャ猫の幸せに繋がり、飼い主も安心して一緒に暮らすことができるようになります。

適切なケアを行うことで、ペルシャ猫はもっと元気に、もっと幸せに過ごすことができます。

臭いの問題が解消されれば、ペルシャ猫との生活がさらに楽しく、素晴らしいものになることでしょう。

この記事を書いた人
佐々木遙

ペット系インフルエンサーとしてネコなどの小動物の健康や食事の方法についてガイドを担当。
自らもねこカフェや動物病院に何度も取材に通ったりと、最新のペットフード、ペットの健康などの信頼できる情報発信を心がけています。

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